①何かが邪魔をして栄養が届かない。
水道のホースに大きめの石を入れると水が通りませんよね、だから届けられない。→実証(じっしょうといいます)
②また、栄養がもともと少ししかない人少ないから届けられない。→虚証(きょしょうといいます)
大きく分けるとこの2つの理由で身体のすみずみまで栄養が行かなくなるんです。
外の気温気候(環境)・自分の感情(精神的)や不適切な食事・それ以外のけが、疲労などが原因で栄養の流れをさえぎる物ができてしまったり、栄養が少なくなって流れにくくなります。
腰痛だったら腰に栄養がいかない。不妊症だったら子宮(胞宮)に栄養が巡りにくくなっている。
私たち鍼灸師はなんでここに栄養がいかなくなっているんだろう? その根本原因を突き止めるんです。
原因をさぐる方法に中国医学の弁証論治(べんしょうろんち)という分析のやり方があります。
患者さんとの問診や触診(切診)を通して情報を収集して、病の原因をあぶり出していきます。なので、問診結構長いんですよ。。。
そして先程も出てきた原因がどれか?(外の気温気候(環境)・自分の感情(精神的)や不適切な食事・それ以外のけが、疲労など。)
原因を絞り込み突き止めたら、
鍼やお灸をどこに施すか決定して、
1~3本の鍼やお灸をして全身に効かせます。
なんで、少数の鍼やお灸で効くんだろう?と
私も勉強する前は不思議でした。
それは、
経絡(けいらく)というツボとツボを繋いだ長い通路が、上下全身に張り巡らされているからです。
(経絡は少し前にお話しした体の栄養分(気・血・津液)の通路です。)
だから、1つのツボに鍼をすると経絡すべてに効かせることが出来るんです。
一番効かせたい経絡を活性化させて、
少数鍼だと次の治療戦略を考えやすいんです。
多くの場所に鍼を施してしまうと、効果が分散してしまい、どの鍼がどう効いたか分からなくなり次の手が打ちにくくなります。
鍼灸治療をやらせてもらって、実は自分が癒されています。
初診で死にそう、不安そうなお顔をして来院された方が治療続けて行くとね、笑顔で冗談や旦那さんの愚痴言うようになるんですよ。(笑)
「あー元気になられたんだなぁ。」と、私嬉しくなるんです。 私が知らないことも教えて貰って、楽しいです治療が。家庭の都合でご迷惑おかけするときもありますが、ご縁あったら嬉しいです。
長く書いてしまいましたが、読んでくださってありがとうございます!


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